事業の趣旨・目的 「すみだ日本語教育支援の会」
本事業は、東京都墨田区にある特別養護老人ホームで働く、日本人配偶者を持つ外国人介護ヘルパーへの
日本語教育を支援し、生活者としての外国人の地域参加と、地域の福祉事業の活性化を目指す。また、日本語
教育を通じて、介護人材の育成や確保を支援することも目的とする。あわせて、フィリピン人をはじめとする外国人が
地域社会の一員として社会参加する上で不可欠な、職場の日本語を地域で学べる環境を整備するこうした対策に
よって、単なる受益者負担だけではなく、地域全体で考えていく視点を醸成させることも目的とする。
平成20年8月 6日(水) 日本語教育開始しました。
毎週水曜日午後3時~6時30分
平成22年6月25日(金)から、 毎週金曜日午後4時~7時30分となります。
平成22年9月 3日(金)から、 毎週金曜日午後3時~7時となります。
開催場所 |
学習目標 |
指導内容 |
主な参加対象者 |
参加者への募集方法 |
開催時間数(日本語教室における教育時間数) |
地域の状況
日本人と婚姻している外国籍の配偶者であり、在留資格「日本人の配偶者等」で滞在し、永住権を有する外国人介護ヘルパーは、近年、介護職員不足に悩む老人福祉施設において、大きな役割を果たしている。
東京都墨田区にある社会福祉法人賛育会特別養護老人ホーム「たちばなホーム」(立花3-10-1)においても、2005年5月から、フィリピン国籍の介護ヘルパーをはじめ、現在3名が勤務している。しかし、こうしたヘルパーは、模範的な精勤態度であるにもかかわらず、業務日誌の作成等の引き継ぎに支障をきたす日本語能力しか有していないため、介護福祉士の資格取得が困難な状況で、正規職員になれないのが現状である。こうした状況は、賛育会傘下の、はなみずきホーム(八広3-22-14)や、他の社会福祉法人である、恩賜財団済生会、八広会、さらには同愛記念病院などの、計6ヵ所の特別養護老人ホームも同様な状況に置かれている。
そこで、申請者は、賛育会の協力のもと、介護福祉士資格の取得を目指す外国人介護ヘルパーの現職者研修の一環として、職務上必要となる日本語のリテラシー能力を習得させるための日本語教育カリキュラムをデザインし、生活者としての外国人の地域参加と、地域の福祉事業の活性化を目指す目的で、本事業の企画を申請するに至った次第である。